以前、私が私が山に登り始めたきっかけや、思いがけない体力アップについてお話ししました。

今回はその続編として、もっと気軽に取り組める「ハイキング」の魅力をお伝えします。
整備された低山コースをのんびり歩くだけでも、しっかりとカロリーが消費され、筋力維持にもつながります。
「登山まではちょっと勇気がいる…」という方にもぴったりの運動習慣、実は身近に楽しめます。
登山というほど本格的に取り組んでいるわけではないのですが、遊歩道が整備されている、ハイキング道がしっかりあるような低山のハイキングは中高年にとってはよい運動になり、カロリー消費もできるのでダイエットに向いています。
心と体をほぐす“癒しの歩み”――セラピーロードという選択
登山というと体力や技術が必要ですが、「散策」「ウォーキング」の要素が大きい山の楽しみ方としてセラピーロードの散策があります。
森の中を歩き、風の音や鳥の声を聞き、木漏れ日や草の香りを感じながら進む時間は、五感を優しく刺激してくれます。
実は、日本各地には「森林セラピーロード」と呼ばれる遊歩道が数か所整備されていて、
そこでは森林浴の効果――ストレス軽減・血圧低下・免疫力向上など――が科学的にも検証されています。
🌿 セラピーロードとは?
セラピーロードは、森林セラピーソサエティによって認定された森林内の散策路で、以下の特徴があります:www1.town.chizu.tottori.jp+3fo-society.jp+3fo-society.jp+3
- 科学的な裏付け:生理・心理実験により癒しの効果が実証されています。
- 整備された環境:ベンチやトイレ、休憩施設が配置され、ゆっくりと森を楽しめます。
- バリアフリー対応:一部のロードは車椅子でも利用可能なバリアフリー設計となっています。
- ガイドの同行:森林セラピーガイドやセラピストが同行し、五感を使った自然体験をサポートします。
- しそうツーリズムガイド | My WordPress Blog+6おくたま地域振興財団 奥多摩森林セラピー+6つばた町公式サイト+6おくたま地域振興財団 奥多摩森林セラピー+9fo-society.jp+9北本市公式サイト+9biotopia.jp+7fo-society.jp+7国土交通省+7
これらのロードは、登山道とは異なり、森での時間を過ごすことを重視して設計されています。

高知県津野町にある天狗高原セラピーロード アップダウンが少なく、舗装された遊歩道を歩くので体への負担も少ないです。
「ちょっと疲れてるな」「癒されたいな」という気分の日は、登頂を目指すことよりも、
“自然に身をゆだねる散策”という視点で歩いてみるのもおすすめです。
歩くだけで、心がほどけていくような感覚。
それもまた、ハイキングが持つ大切な力のひとつだと私は感じています。
セラピーロードを散策することは無料で楽しめますが、より詳しく森林セラピーについて知りたい、実感したいという方はガイド付き散策もあります。
▶天狗高原セラピーロードガイドについて

実際に歩いて感じた、森の癒しの力
私自身も「セラピーロード」と呼ばれる場所をいくつか歩いたことがあります。
たとえば、高知県の天狗高原では、澄んだ空気と広がる笹原に癒されながら、のびやかに歩ける感覚を味わいました。高原の風が肌に心地よくて、気づけば深呼吸している自分がいました。

天狗高原セラピーロード。お天気が悪く、霧が深いのですが、それもまた趣があります。
もう一つのお気に入りは、久保谷セラピーロード。静かな谷間の遊歩道で、森の香りや木漏れ日が心をほっと和ませてくれる場所です。ハイキングというより“森の中のひととき”を楽しむような、そんなゆるやかな時間が流れていました。
こうしたセラピーロードは、運動不足解消だけでなく、
**心身をリセットするための“歩くセラピー”**としても、ぜひ取り入れてほしいなと感じています。
普段使いの「低山」ハイクでも十分リフレッシュできる
セラピーロードは指定の条件が厳しく、日本全国でもわずか数か所しかありません。たとえセラピーロードでなくても、自然の中を歩くことそのものに、心と体を整える力があると私は思います。
鳥のさえずり、風の音、木漏れ日の揺らぎ。
そうした“自然のリズム”に身をゆだねる時間は、低山ハイクでも十分に味わえるもの。
運動習慣を始めたい人、ダイエット中でリフレッシュしたい人、最近ちょっと疲れてるなと感じている人にとって、
低山ハイキングは、まさに“心身のメンテナンス”になる習慣です。わざわざセラピーロードを探していくのにはハードルが高いという方は身近な低山へのハイキングでも十分リフレッシュ効果があります。
高低差のある山道を歩くハイキングはウォーキングの有酸素運動と筋力を使う筋トレのいいとこどりな運動とも言えます。
ハイキング始めるのにやっぱり山はちょっと怖いな、不安だな、という人はちょっとだけ予習をしておくと安心かもしれません。
「登山と身体の科学 運動生理学から見た合理的な登山術」
この本に中高年に向けて登山での筋力維持効果や中高年がおこなうトレーニング、体調管理について詳しく書かれています。この本を読んでハイキングの参考にしました。
また、トレーニングの内容は普段の筋トレにも活かせる内容でしたので登山やハイキングをしない人にも参考になるかと思います。
特に
第1章 登山とはどのような運動か
第2章 山での疲れにくい歩き方
第3章 山での栄養補給の方法
第6章体力トレーニングの考え方と方法
この内容がお勧めです。
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